三重県内で設備投資・事業拡大を検討している中小企業の皆様に朗報です。現在、公募が予定されている【中小企業成長加速化補助金】は、最大5億円、補助率1/2という極めて高額な補助金制度です。
対象は、「将来売上高100億円」を目指す中小企業。売上高10億円以上100億円未満の法人が主な対象となっています。
大規模な生産設備導入や、成長市場への本格参入、スマート工場化など、「今こそ大きく投資したい」という企業にとって、非常に有効な制度です。

■ 補助対象となる事業・投資内容とは?
本補助金では、建物費(拠点新設・増築等)、機械装置費(器具・備品費含む)が主な補助対象経費となります。
「単なる設備更新」や「従来製品の増産」にとどまらず、企業の成長戦略に直結した“革新的な投資”が求められています。
補助金の活用イメージとして、以下の3類型が公式に示されています。
① 工場や物流拠点の新設・増築(成長市場への対応)
たとえば、新市場向け製品の量産体制確立や、物流の効率化・自動化を目的とした施設の整備などが該当します。
具体例:
l EV関連部品の量産体制を整えるための新工場建設
l 労働力不足に対応するための自動仕分け機能付き物流拠点の整備
l 災害時のBCPを強化するための複数拠点の統合と再構築
こうした投資は、単なる建て替えではなく、需要増・供給制約の解消・BCP対応といった明確な目的を持つことが重要です。

② イノベーション創出に向けた新設備導入(技術革新・新事業)
企業の成長を支える研究開発や、新製品・新技術の実用化に直結する設備投資も支援対象となります。
具体例:
l AIやセンシング技術を用いたスマート製造ラインの構築
l 高機能素材に対応するための最新3Dプリンタの導入
l 新サービス開発に向けたテスト・評価用設備の導入
成長の柱となる「自社にとって革新的な取り組み」が評価されます。
③ 自動化による革新的な生産性向上(省力化・高度化)
既存工程の単なる効率化ではなく、労働生産性の抜本的向上に資する投資が想定されています。
具体例:
l 熟練作業の属人化を解消するロボットアーム・IoT制御の導入
l 外観検査のAI自動化による不良率の低減と省人化
l ERPやMESの導入による生産工程のデジタル管理・最適化
こうした取り組みは、高付加価値化と省力化の両立が鍵となります。
一方、以下のような投資は、審査で不利になる可能性が高いため注意が必要です。
l 老朽化設備の更新など、現状維持型の投資
l 既存製品の単なる増産目的の増築・設備導入
l 売上や利益成長との結びつきが不明確な事業

■ 採択のカギは、しっかりとした「成長ストーリー」
この補助金では、ただの設備更新ではなく、将来の事業成長を明確に描いた事業計画書の提出が必要です。
審査で評価されるポイント:
l 成長戦略の明確さと補助事業の位置づけ
売上・付加価値の5年後までの成長目標が論理的に設定されているか。
成長のために補助事業が戦略的に組み込まれているか。
売上規模に対してリスクを取った投資になっているか。(=本気度の見える計画)
l 外部・内部環境分析と市場性
自社の強み・弱みを踏まえた上で、合理的な戦略が構築されているか。
商品・サービスの市場ニーズが明確であり、競合との差別化も示されているか。
l 成果目標と管理体制
具体的な成果目標が設定されており、社内での実行体制や進捗管理体制が整っているか。
l 地域への波及効果(特に賃上げ)
投資による利益が従業員の賃上げにつながるよう、具体的な計画が示されているか。
l 地域経済への貢献
地元企業との取引拡大や地域資源の活用など、地域経済を活性化する内容かどうか。
l 実現可能性と財務健全性
投資を早期かつ確実に実施できる体制と資金力があるか。
金融機関からの支援・後押しが明示されているか(金融機関の同席で加点も)
高度な戦略性と実行可能性が求められ、第三者の専門的なレビューが採択率に直結します。

■ 三重県中小企業診断士協会による安心サポート
当協会では、国家資格を持つ中小企業診断士が中心となり、以下のような伴走支援を提供します:
- 補助金制度のご説明からスタート(無料)
- 事業計画のブラッシュアップ支援
- プレゼンテーション審査支援
- 採択後の報告・交付・フォロー体制も整備
設備投資を急ぎたい、でも補助金も活用したい――という企業にこそ、早期のご相談をおすすめします。
■ よくあるご質問(FAQ)
Q:今は10億円未満の売上ですが、対象になりますか?
A:本補助金の対象は、直近の売上高が10億円以上100億円未満の企業です。条件に満たない場合は、他の補助制度をご案内いたします。
Q:5年間で売上高100億円を達成しなければならないのですか?
A:「売上高100億円」はあくまで中長期的なビジョンであり、補助金の事業計画書上で100億円を達成する必要はありません。現時点での売り上げが100億円に近い企業が有利というわけではありませんので、ご安心ください。
Q:補助金の申請を丸投げで依頼できますか?
A:申し訳ありませんが、当協会では「完全丸投げ」の代行は承っておりません。計画書の作成や制度理解も含め、経営者自身の関与が求められますので、経営者の方とともに作成します。
Q:プレゼンテーション審査は代表以外が行っても大丈夫ですか?
A:この補助金では、経営者ご本人が審査員の前でプレゼンを行います。提出した計画書の良し悪しだけではなく、経営者ご自身の成長に対する意欲や熱意、リーダーシップも審査の対象となります。当協会ではプレゼンテーション審査の支援も行いますので、ご安心ください。
Q:これまで補助金の申請経験がなくともチャレンジできますか?
A:はい。当協会が補助金制度の説明から、計画書策定支援、電子申請から、面接審査審査や採択後のフォローまで、一貫したサポートをいたします。
まずはお気軽に、三重県中小企業診断士協会にお問い合わせの上、無料の初回相談をご活用ください。
「何が対象になるのか分からない」「どこから準備を始めれば良いか」など、どんなご質問でも歓迎です。